園長の一言

浦郷先生の書道教室

 先日、当園で書道教室と書道クラブを指導してくださっている浦郷綾子先生の青森市民美術館で開催された書道展に行ってきました。展示場では幼児から小中学生や社会人の書道の他、東京の有名な先生の書が展示されていました。
 そこで小学1年生の書に目が行きました。『はな』と書かれた作品は、とても奥行を感じさせる作品でした。特に 『な』の字のバランスの良さには関心しました。また、卒園児の作品がお母さんの作品と一緒に展示されており、幼稚園を卒園してからも週1回、先生の教室に通われているそうです。
 幼稚園でも、昨年の1月から月2回、書道教室を開催しております。在園児から卒園した小学生が、幼稚園の教室で習っており、卒園してからも元気な顔を見せてくれています。

 

2023年06月09日

子どもは静かに溺れる

 私幼時報に「子どもは静かに溺れる」という記事がありましたので、ご紹介します。
  「子どもは静かに溺れる」西九州大学短期大学部 幼児保育学科教授 牛丸和人
 子どもの水の事故の特徴の一つが「保育者や保護者が傍にいたにも関わらず溺れたということです。」「助けて」と大きな声で叫んだりせず、静かに沈んでしまうことがほとんどなのだそうです。溺れている状況を理解できなかったり息を吸うのに精一杯で声をだせなかったりしながら静かに沈む。「まさかこんな浅いプールで」「ちょっとの間ならかまわないだろう」「これまで大丈夫だったし」といった思い込みや油断が、重篤な事故につながったケースがすくなくありません。
 3歳の男児が水深20センチのプールで溺死。事故当時、幼児11人に対し保育者が1人で監視を担当。こんなケースもありました。
 当園では、複数の保育者の他に、必ず監視する職員を配置しています。
 水難事故は園内だけで発生するわけではありません。家庭用のビニールプールやお風呂でも起きています。当たり前のことですが、スマホをいじったり、飲酒したりしていると事故の発見は当然遅れます。
 子どもから片時も目をはなしてはいけないということを再認識してください。
 楽しい夏休みをお過ごしください。
  園長 伊藤慎悟

2023年07月28日

もう少しで夏休みも終わり

 いよいよ8月24日(木)から2学期の始業式が始まります。あまりの暑さに眠れない夜もありましたね。汗をかいたあと体が冷え、風邪をひいたり、のどをやられませんでしたか?
 夏休みに入る前はヘルパンギーナも大流行しました。収まったかのようでしたが、つい先日もヘルパンギーナの連絡がありました。あまり報道はされていませんが、まだまだ新型コロナウイルスは収束していません。
 今朝の新聞には、保育所や認定こども園、無認可保育園などでの園児の死亡事故が繰り返されているとの報道がありました。赤ちゃんの睡眠時のうつ伏せが原因の死亡事故が繰り返されているというのです。その原因が、初歩的原因です。乳幼児の睡眠の際は、5分おきに目視することになっており、その記録がSIDSというものです。死亡した保育園ではその記録さえとっていないというのです。ということは、5分おきにあかちゃんを目視していないことになります。
 保育士の手が足りない、忙しくてという言い訳が聞こえてきますが、現場の保育士の先生方は一生懸命だと思います。しかし、保育士の手が足りなければ、おしめを取替ている時だったり、嘔吐の後始末の時には、うっかり目を離してしまうかもしれません。ですから、そんなときのためにフリーの保育士を多くすることが必要です。クラス単位だけでなく、園の職員が全員で保育にあたるシステムが必要です。国から与えられた配置基準はギリギリの人数ですから、経営者が、『働く環境が、子どもたちの安全につながる』ということを自覚することが一番必要なことではないでしょうか?

2023年08月22日

架け橋プログラム

 今年度に入り、幼保小連携の会議や講習会が多くなりました。こども基本法が施行され、家庭庁も創設されたことで、急速に動き出しました。幼保小連携については以前からその必要性を求められていましたが、なかなか具体的なプログラムに発展することはありませんでした。
 架け橋プログラムというものがあります。もちろん幼稚園や保育園を卒園したこどもたちが、スムーズな小学校生活を送るためのものです。幼稚園や保育園は時間割もありませんし、教科制ではありません。机に座って先生の話を聞いたり、長い時間勉強することになります。中には椅子に座っていることが出来ず、教室内を走ったり、座り込んだりする子もいます。
 小学校は学習が一番の目的となります。その学習に遅れることがないように、幼稚園では教室内にカレンダーや時計など数字に興味がいくようにしています。また、文字のなぞり書きから始まり、書道でひらがなの書き方を学んでいきます。しかし、乳幼児の時から、『先生のお話しを聞ける』『良いこと、悪いことに気づかせる』『手指をうまく動かせる』など、満3歳からの幼稚園生活に備えて、習得しなければならないことがあります。それが満3歳からの幼稚園生活の基になります。先生がたは、毎日、丁寧に繰り返し指導しています。睡眠・食事・排泄・着脱・清潔などの基本的生活習慣は繰り替えしが大切ですので、ご家庭と一緒になって積み重ねていきたいものです。

2023年08月28日

私立幼稚園連合会の横領事件 

 全国私立幼稚園連合会の横領事件は、関連団体も含めて合わせて6億8000万円が使途不明となっている事件です。  連合会の香川敬前会長は去年11月に辞任した際、みずからの管理監督責任を認める書面にサインし、その直後に連合会側の口座に1億5000万円を入金していたことが関係者への取材で新たに分かりました。NHKの取材に対し、香川前会長は入金の事実を認めたうえで、「個人的な資金の流用は一切しておらず、全容が解明されたら返還してほしいと思っている」と話しています。700万円を着服した業務上横領の疑いについては、私文書偽造の罪で執行猶予のついた有罪判決が確定していますが、ずいぶん軽い判決です。全日本私立幼稚園連合会の元事務局長、勝倉教雄被告(49)は2018年から2年間に、連合会の口座などから繰り返し現金を引き出し、合わせて6200万円余りを着服したとして、業務上横領と私文書偽造の罪に問われています。
 6億8000万円のうち使途不明金は香川会長の700万円と元事務局長の6200万円の合わせて6900万円だけが判明し、残りの6億1100万円は行方不明のままです。香川元会長が1億5000万円を返したとしても4億6100万円の行方がわかりません。これだけの行方不明のお金がありながら、香川元会長は執行猶予、元事務局長は6200万円だけの罪状です。
 このままこの横領事件は、終結を迎えてしまうのでしょうか?