新学期に向けて

 今年度もどうぞ宜しくお願いします。涙の卒園式からあっという間に迎えた入園式から1週間が過ぎました。私はその1週間に入院を余儀なくされ、大変申し訳ありませんでした。その1週間で色々なことを考える良い機会ともなりました。
 まず、3月に新聞報道があったように、青森市の保育園での保育士による幼児虐待に心を痛めました。全国でも同様の事件事故が起きるたびに、青森市でも起きないものか心配しておりました。六ケ所でもありました。どうして、そのようなことが起こり、どう未然に防ぐのか、管理者として考えていかなければなりません。これを加害保育者だけの責任にしては、問題は解決しません。
 私たち保育者は、『子どもが大好き』だからこの職業を目指したと思います。私も同様です。父が家に定時制の高校生を連れてくる姿に憧れました。将来は学校の先生になりたいと大学に通いました。その父が突然、幼稚園を設立することになり、悩んだ末、大学卒業後、さらに幼稚園教諭取得のために働きながら夜間の短期大学に1年通いました。朝は8時から4時まで、当時のコンビニのはしりだった酒屋で仕事をして、夕方から学校です。授業が終われば、ピアノの練習でした。その時の同級生だったのが、大きな幼稚園の2代目の方で、声をかけてくれました。そこから幼稚園の先生がスタートしました。お弁当屋さんでタッパーに詰めてもらって幼稚園に通いました。
 青森に帰ってきて、すぐにクラス担任ができたのは、その時の経験があったからです。高校の時から始めたギターも役に立ちました。たぶん青森県では初めての男性の幼稚園の先生だったと思います。園長を引き継ぐまでは、保育者としての立場でしたが、理事長兼園長の職についたことで、教育と経営の一体化が仕事となりました。
 『幼稚園は園児ばかりでなく、働く場としても楽しいものでなければならない。』苦難の連続へ 続く